となりのデジタル第20号 スポーツの奥にデジタルあり

みなさん、こんにちは。

気づけば5月ももう後半。

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 一瞬、思わずフォントを「みんなの文字明朝体」にしてしまうほど

気持ちのいい季節がやってきました。

 

天気のいい休日など、カラダを動かしてさわやかな気分を満喫したいものです。

 そんなわけで、今回のメルマガはいつもより少し力を抜いて、気楽に

 「デジタルでスポーツを強くする」の事例紹介をいたします。

こういう視点で見ると、スポーツはもっと楽しくなるかも!?というご紹介です。

以前、小栗くんが書いたメルマガでも登場しましたこの人。

映画「マネー・ボール」でブラッド・ピットが演じた

オークランド・アスレチックスのジェネラル・マネージャー、ビリー・ビーン氏です。

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この人、誰?という方のために、小栗くんの文面をままコピペします。


 

ご存知の方も多いかと思いますが、長年の定説とスカウトの経験に則って、

選手を選択し、チームを構築していた野球界に、データ分析によって選手を選択する手法によって、

金欠チームをプレーオフ常連の強豪チームへと育て上げました。

ビーンGMは野球を「27個のアウトを取られるまでは終わらない競技」と定義し、

それに基づいて勝率を上げるための要素を分析しました。

過去の野球に関する膨大なデータの回帰分析から「得点期待値」というものを設定して、

これを上げるための要素を持つ選手を良い選手としました。

具体的には、例えば、一般的には評価される項目である「打率」よりも「出塁率」を最も重視しました。

この視点によって、他チームが評価していないため低年俸で雇える選手をかき集め、

低予算で強豪チームをつくりあげたのです。

————————————————————–

 ビーン氏がこのような取り組みを行ったのは2000年代前半。

もう10年ほど経っているんですね。 

ちなみに、これはあまりにも効果があったため、他のメジャー球団が続々マネをし始めました。

ビーン氏は他の差別化の方法をいろいろ考えているようです。

 

マネーボールはもう古い?低予算アスレチックスの新戦略

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/mlb/2014/06/13/post_114/

 

それでも、セイバーメトリクスを導入してメジャーリーグに

新風を巻き込んだ功績は大きいと言えるでしょう。

 

データを解析して勝利を目指す。そんな動きは、

ここ数年、様々な競技で活発になってきました。

 例えば、バレーボール。

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バレーボール界のアイドル・木村沙織選手のとなりの、いかつい男性。

全日本女子監督の真鍋政義監督です。

 

渡辺氏が左手に持っているもの…そう、タブレット端末です。

いまや、コーチ陣が手にもつものは、闘魂注入棒ではないのです。

 

対戦前に相手の情報を「効率的に」集めつつ、

まさに試合中にも数多くのデータを収集するそうです。

特に大事なのは「試合直前の公式練習やローテーションが1周するまでの序盤」だとのこと。

 

分析のポイントはデータだけではないアナリスト的バレーボールの観戦法

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201603300005-spnavi

 

そんなアナリストの彼は、こうも言います。 

「相手の状況が変わると数字で「ここを狙うと崩れやすい」というデータを選手に提示しますが、

それはあくまで確率が高いと考えられる「オススメ情報」であり、絶対にこうしなければならないという

ことはありません。

そこでどこを狙うか、チームとしての戦術を定めるのは監督やコーチであり、実践するのは選手です。

試合の中で「A選手を狙うと言われていたけれど、リベロが寄ってきているのでA選手が取る範囲は狭い。

それならば事前の策とは違うけれど逆サイドに思い切り強いサーブを打ちたい」と主張し、

実際に自分が良いと思った方向へサーブを打ったら崩れた、ということも珍しいことではありません。」

 

この言葉には考えさせるものがあります。 

我々の業務でも、データ至上のあまり、肌感覚が二の次になることがありますよね。

例えば、効率を高めようとDSPを回しまくっていたら、

実はどんどんリーチが損なわれていってすごく小さなイケスで勝負してた…といったことも、よく耳にします。

データ活用はあくまで手段。これだけで全てを語るのは危険ということですよね。

 

個人的には、バレーボール自体にほぼ興味がなかったのですが、

「アナリストはこういう見方をしている」

と知ると、一気に興味がわいてきました。

 

他の事例も。

これはわりと有名ですが、2014FIFAワールドカップで優勝したドイツ代表も

データを駆使していました。

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 2006年ドイツ大会で3位に終わったドイツ。地元開催で優勝を目指していたチームとしては、

ちょっと残念な結果でした。

 

ここから彼らの新たな戦いはスタートします。

監督の「選手がボールを保持している時間を最小化する」という方針のもと、

ありとあらゆるデータを蓄積・分析。

結果、2006年当時は2.8秒だったボール保持時間が、2014年大会前には1秒を切るまでになったとのことです。

これが突破口になった、と。

 

サッカーW杯優勝のドイツ代表が8年間改善してきた「数字」とは?

http://diamond.jp/articles/-/56037

 

記事にあるとおり、1試合で取り込むデータはなんと約4000万件。

この膨大な処理を行うために、IT企業SAPがパートナーとなった、とのことです。

 

もはや、その競技のスペシャリストが自らの体験知でチームを導いていく…

という「スポーツ界の独特な閉鎖性」は崩壊しているのかもしれません。

「スポーツアナリティクス」と呼ばれるこの分野、

その競技をやったこともない方や、ほぼ関係ないだろう、という企業も

多く参画するようになっています。

 

データ分析がスポーツ界に起こす革新

http://sports.yahoo.co.jp/sports/other/all/2014/columndtl/201412290002-spnavi

 

まだまだこの分野では海外より遅れていると言われている日本ですが、

2020を控え、ひとつの国策として競技力向上を目指しています。

3営のクライアントでもある日本スポーツ振興センター(JSC)は、

近頃は新国立競技場の件でクローズアップされがちですが、

このようなスポーツアナリティクス分野では第一線のノウハウを持っており、

競技力向上に大きな役割を担っています。

 

このように、これまで体験知レベルで語られてきた分野にデジタル・データ分析を

投入するという手法は、あらゆる分野に拡張される余地があると思います。

 

アナリストの見方は本当のプロの視点。

彼らがどのように見ているのかを一般にも知らしめることができたら、

その分野や競技への興味関心はもっと高まるのではないか…

マイナーと呼ばれるスポーツにも光を当てるひとつのきっかけになるのではないか…

などと、最近もやもや考えておりましたので、今回はこんな記事を書かせていただきました。

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