となりのデジタル第29号 インスタで売れる?

いきなりですが、皆さま、ボタニストというシャンプーをご存知でしょうか?

29-1

HPhttp://botanistofficial.com/

 

天然由来成分を中心に、自然派・ボタニカル・オーガニックのような謳い文句で売られている

女性用シャンプーです。 

単なる自然派シャンプーのひとつで、何でもないような商品にも一見映るのですが、

このシャンプーがシャンプー業界内では、とんでもないモンスターになっています。

といいますも、2015123日にオンラインで発売されて以降、

全く無名だったこのブランドが、たった1年半でみるみるうちにシェアを伸ばし、今では

業界TOP5に入るブランドに化けています。

 あまたの競合ひしめく業界で、発売1年半で、資生堂TSUBAKIや花王エッセンシャルも抜いた、

怪物ブランドです。。。

なぜ、ここまで売れているかというと、「インスタ売れ」がキーワードです!

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7月号の日経トレンディでのボタニスト紹介には、「ブームの原動力となったのが、

インスタグラム。知名度の高いインスタグラマーやファッション感度の高い芸能人が飛び付いた。

芸能人がボタニストの写真をインスタグラムに投稿すると、“同じシャンプーを使いたい”とファン

が相次ぎ購入する、という循環が生まれた」とあります。

もちろん、仕込みも多くあるかと思いますが、日用品・消費財を中心とした、新しいモノの売れ方

のひとつなのかもしれません。

 

現に、インスタグラムでハッシュタグの件数を見てみますと、

#BOTANIST:約70000件 #ボタニスト:約12000 と驚異的な投稿量でして、

一方で競合商品を見ますと、

#パンテーン:約1100件 #エッセンシャル:約75件 #TSUBAKI:他のものが混ざって

おり算出不可 と、競合ブランドと大きな差をつけています。

高価なものでも豪華なものでもない日用品のシャンプーにも関わらず、こんなにもインスタグラム

上で盛り上がっています。

 ちなみに、このような形で投稿されています。セルフィーにしてみたり、フィルター加工して

みたり、アングルを工夫してみたり。

29-3.png

インスタグラム上でここまで勝機をつかめたのは、パッケージにヒントがありそうです。

・パッとみてシンプルな仕立てで、余計な情報が一切入っていないため、持っていることが

お洒落で自慢したくなるデザイン

・シャンプーには珍しいモノトーン調のデザインで、背景などとなじみやすく、写真映えする

セルフィーにも向いたデザイン

・大阪にある株式会社I-ne(イーネ)という小さな会社が出しているのですが、

「アレも入れたいコレも入れたい」といった関係者の多い大手メーカーには出来そうもない、

究極の引き算の美学を実現したデザイン 

 

これらのパッケージが若者女子を中心に刺さりながら、

今の若者のコミュニケーションのキーワードである、

リテラルコミュニケーション(文字のコミュニケーション)から

「ビジュアルコミュニケーション」へのシフト

のトレンドにも乗った形で、次々にボタニストがSNS上で人の目に触れ、売れ続けているという

経緯が伺えます。

 Facebookのようなソーシャルメディアは文字ベースの情報が比較的多く、もはやフォーマルの

場としてのメディアになってきていますが、

インスタグラムは、「プライベートな私の○○ブランディング!」に必死で、それをテキストでは

なくビジュアルでコミュニケーションしています。

その流れに上手く乗れたのが、ボタニストなのかもしれません。

 

ご参考:

・なぜ若者は写真アプリに夢中になるのか、その利用実態から見えてきたこと  

http://dentsu-ho.com/articles/3519

・若者がよく使うSNSのトレンドは文字からビジュアルへ                               

http://dentsu-ho.com/articles/3542

・「盛り」と「祭り」から読み解く若者たちの写真シェア文化                             

http://dentsu-ho.com/articles/3597

・写真・動画投稿に隠されたスマホ世代のインサイト                                       

http://dentsu-ho.com/articles/3666

 以上、インスタグラムを中心とした、ビジュアルコミュニケーションにフォーカスした

新しいモノの売れ方をご紹介させて頂きました。

これはもちろんレアケースなのかもしれませんが、業界のシェアを大きく揺れ動かしている

ボタニストの動向は、これからもウォッチしていこうと思います。

 

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となりのデジタル第28号 VR技術とマーケティングへの発展可能性

2016年はVR元年!

いまさら聞けない基本知識と今後の可能性 

今更ですが。

最近VRという言葉をよく耳にしますね。

そして、色んなジャンルで試行錯誤がなされています。

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※画像はイメージです。

巷では2016年はVR元年と言われ、ゴールドマンサックスは2025年までに、

デスクトップPCと同じ規模まで成長するという予測を立てているほど盛り上がってきています。 (出典:http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-01-13/goldman-sachs-has-four-charts-showing-the-huge-potential-in-virtual-and-augmented-reality

すみません、あまり英語読めないので転用間違っていたら申し訳ありません。

最近の大きなニュースとしてはプレイステーション®2016年10月に家庭用VR

「PlayStation®VR」を発売することも発表。さらに注目が高まりました。

装着したまま後ろを向けば、頭の動きに合わせて映像を動かすこともできるため、

ゲーム・映像・映画・エンターテイメントなどの分野を

仮想空間上で体験することができ、テレビや映画館で見るよりも「没入感」を持つことが

出来るのが特徴です。

6/12に実施された、とあるVRイベント(ここでは紹介ができない、大人なやつ)では、

一時300人の長蛇の列、平均滞在時間3〜4時間というとんでもないビッグコンテンツに

なっていたようです。

そこで本日は、VRの基本を改めて押さえつつ、VRの可能性について考えてみたいと思います。

最近よく耳にする『VR』とは!?

VRとは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略式名称となっており、

「仮想の空間を現実で体験する」という意味を持ちます。 主に目にゴーグルのようなものをかぶり、

3次元空間を映像や音響でつくり出したものを投影する機械で、中には、手や身体に装置を装着し、

触覚も味わえるものもあります。

 

VRでPSを楽しむ!

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PlayStation®から2016年10月発売予定の「PlayStation®VR」。 全天球カメラなどで撮影

された映像にも対応しているようですので、

PlayStation®4で再生するだけで360度線方向見渡せる映像を楽しむことができ、

自分がその映像に入り込んだような錯覚に陥ることができます。

PlayStation®VRの特徴は、何と言っても家庭用VRとして発売されるということ。

市場規模の拡大が確実に見込めることから、日本の企業を含む230社以上の世界中の

パブリッシャー・デベロッパーが参入を発表し、既に160以上のゲームタイトルが開発

され始めています。

既にPlayStation®4を持っていれば、VRセット自体は44,980円で購入できるとのことです。

 

VRの可能性

前述でご紹介したことを元に、考えられるVR市場の成長を予測したいと思います。

・スマートフォンで使えるVRの進化による新たな可能性 もう既に、

誰もが持っているスマートフォンと、レンズが装着されたゴーグルが揃えばVR体験は簡単に

出来る時代になっています。

安く手軽に簡単に、今よりも精度の高いVRが手に入るようになれば、新しいマーケティングツール

としても使えるようになります。

没入感が高いことを活かし、広告ツールとしての活用にも期待が寄せられます。

ブランド体験や、使用経験をユーザーにさせることで、購買やCRMに繋げる未来は遠くないと

思います。

実際に登録することに抵抗がある、と言われている婚活市場にも光は当たりそうです。

 

・リアルイベント&施設の充実 リアルイベントでの活用は徐々に始まっていますが、

サバゲーなど大掛かりな施設が必要だった体験イベント、飲用イベントは、

実際に大掛かりな施設に行かなくとも、体育館や近所に集まって仮想空間で開催される…。

なんてことも起こるかもしれません。 さらに、より仮想空間にリアルに入り込むためには、

それなりの施設が必要となる為、VR専用のイベント場所や娯楽施設も増えてくるのではない

でしょうか?

各所にプラットフォームさえ充実してさえいれば、1つの企画で全国展開、ECサイトと結びつければ

そのまま購買なんてこともありえそうですね。

ビジネスモデルのパラダイムシフトもだんだんと起こってきそうです。

・様々な分野での活用 VRはゲームや簡単な映像体験で用いられているイメージが強いですが、

実は国連のキャンペーン活動にも活躍の幅を広げています。 国連は、より深い没入感を味わえる

VRを利用し、シリアの現状を世界中に伝えるキャンペーンとして、

少女が難民キャンプで過ごす様子を体験させる映像を公開しています。これによって募金・援助を

促進させています。

娯楽だけではなく、教育・社会問題などの分野でのVR活用も成長していくと考えられます。

 

最後に

以上のことから、今までTV・ゲーム機・コンピューター・スマートフォンなどのプラットフォーム

がありましたが、そこに「VR」が当たり前のように入る日はもう目の前まで来ています。

昨今、何事も進化が急速になっている中で、VR元年と言われている2016年にどこまで進化を

遂げるのでしょうか。

と同時に、各社は様々な視点からVR対策を考える必要も出てきそうですね。今後の動向にさらに

期待と注目をしていきましょう。

 

となりのデジタル第27号  AppleデバイスとloTの流れ

 

6/13からアップル開発者イベントWWDC2016が開催されています。

このイベントの位置付けは開発者向けですが、例年秋ごろに発売される新型

iPhoneに搭載される新OSの機能などが発表されます。

 

iPhoneでヒットアプリやサービスが出ることで市場が一気に立ち上がるケースも

多いことから、エンドユーザが今後どのような新たな体験が可能になるかを知る

のに役立つと思っています。

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今年のイベントでは、Appleの提供しているMacを含めたすべてのOSのアップデー

トが発表され、特にiOSは、”iOS 10″としてこれまでで最大規模!と言われる

アップデートがされました。

 

apple.comのプロモ動画

http://www.apple.com/ios/ios10-preview/

 

ということで、

今回は、IoTの視点で今後のスマートフォン体験にインパクトを与えると思われ

るトピックスについてご紹介します。

 

 

★Siri

最近AI界隈が賑わっていますが、ようやくSiriもサードパーティに公開される

ことが決定されました。

http://www.gizmodo.jp/2016/06/wwdc2016_siri.html

これまでも、アプリの起動まではSiriで出来ましたが、

サードパーティ公開がされることで、つまりはFacebookもTwitterもLINEも、

あなたのクライアント企業の提供するアプリも、iPhoneの音声コマンドによる

様々な操作が可能になるということになります。

これからは、

「Hey, Siri!”LINE”で金澤に”部会は延期だよ”って言っといてくれ」

ということが可能になるんです。便利ですね!

Siriなんて全然に使わないよ、という声もよく聞かれますが

(自分も使いませんが)

特に、IT初心者に対しては、音声で指示できるインターフェイスを提供する

ことで、面倒な操作や、覚えるのが難しい操作など含む、新しいアプリや

サービスを体験してもらうための敷居を下げることができると感じています。

 

★Homekit 改め Home

スマート家電を操作するAppleのプラットフォームの拡張です。

照明やセキュリティ、冷暖房などをiOSから管理。Siriにも対応。

http://www.gizmodo.jp/2016/06/apple-joins-the-smarthome-wars-with-a-siri-powered-app.html

「I’m home(帰宅)」「Good morning(起床)」「Good night(就寝)」など

行動別にアクションを設定しておくことで、

「帰宅」するとガレージのドアが開いて、玄関の灯りがつき、お風呂が

沸かされる、などとった、複数機器の一斉操作が可能になるようです。

まさに、未来か!という感じですね!

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日本ではスマートホームやスマート家電はまだまだこれからといったところ

ですが、今回のような音声アシスタントを入り口にしたサービス利用や

ホームオートメーションなどはGoogle、Samsung、Amazonなどもデバイスや

サービスを提供しており、目新しさは少ないですが、今回のAppleの発表に

より、この領域の標準化の勢いがさらに加速し、対応家電やサービスが

続々登場することと思われます。

 

 

Google Home

http://gigazine.net/news/20160519-google-home/

Amazon echo

http://gigazine.net/news/20141107-amazon-echo/

echo+SmartThings

http://blog.smartthings.com/featured/alexa-turn-on-my-smartthings/

 

echoへのAppleの共同創業者のコメント

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/14/news100.html

 

 

 

国内では、先月新商品発表会を行ったドコモが、iコンシェル(ひつじくん

まだいたんですね!)を強化して

具体的なサービス提供を始めることを発表しており、こちらは、同社が

抱える多数の一般ユーザ(=IT初心者)をターゲットにして、音声操作

での自社の新サービスの簡便性を訴求しています。

 

 

iコンシェルホーム

http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/756144.html

https://www.youtube.com/watch?v=4r9_TItbrXU

 

ーーーーー

 

 

これらのIoTの進化の流れを、どう読み解き、私達のビジネスに役立て

られるでしょうか。

 

順当には、まずはユーザへ新しい体験を提供するためのインターフェイスの

進化や表現の広がりと捉え、

クライアントの既存商品・サービスの拡充・拡大のアイディア提供を考える、

または、新たなプロモーション方法によるエンゲージメントの手段として

使っていけないか、という視点があるかと思います。

 

一方で、IoTの進化により、製品やサービスの利用データや、ユーザの行動

データなどこれまで取得が難しかったデータや、どう活用すればいいの?

という様々なデータが蓄積できるようにもなります。

これらのデータはまだ標準化されていなかったり、利用者が少なかったり

して扱いが難しいかもしれませんが、

様々なユーザのリアルな行動とそのシチュエーションのデータが集まり、

そのデータの質と規模が向上し、それを効果的に分析できるようになれば、

例えばニーズが顕在化していない

「潜在ユーザが購入アクションを起こすまで」

を高い確率で再現できるようになるかもしれません。

 

 

現在のオンライン広告などによる顕在ニーズの効率的な刈り取りに加え、

潜在ニーズの掘り起こしという、本来電通が強みとしている領域を進化

させるためにもこれらのトレンドには遅れずに、むしろ積極的にキャッチ

アップして、マーケターとて活用方法を模索して行きたいですね!

 

 

最後に、7月から発足する電通デジタルで取り扱っている、こちらも

なにかと話題にことかかない、マーケティングオートメーションツールの

Marketoのセミナーが開催されるようです。

 

 

★THE MARKETING NATION SUMMIT 2016

https://jp.marketo.com/

 

マーケティング×テクノロジーによるマーケターのあり方を、改めて考えるよい

機会になるかもしれません。

 

となりのデジタル第26号 テレビ業界の黒船?

最近やたらと動画配信サービスの広告をみたり、勧誘を受けることが増えてきました。

みなさんはどうでしょうか?

 

わたしは最近、【ヤマダビデオ】の勧誘電話が

立て続いております。

※一度断っているのだからあきらめてほしいものですが・・・

そんなヤマダビデオも大元は「U-NEXT」で、

月額定額制の動画配信サービス。

定額動画配信と言えば、、、 

【NETFLIX】http://makeit.netflix.com/assets/netflix-logo-small-37aa32cd2cbd63dde01c529820f8b640b7a2f6ed35df981193d518adf1d39103.png 

⇒全世界で6,500万人以上の加入者を持つ動画配信サービスの雄。動画の質や視聴方法で月額が変動。

【hulu】http://prison-break.red/wp-content/uploads/2016/05/Hulu_Primary_Logo_Flat.png 

⇒月額約1,000円で見放題の定額制の先駆けで、NTVが日本事業を買収。

【amazonプライムビデオ】http://articleimage.nicoblomaga.jp/image/135/2016/5/1/51d225c69adce7088f565b2c1042e8d15da80b531461639650.jpg 

⇒おなじみAmazonが提供。プライム会員の年会費:3,900円で見放題という会員付帯のお得なサービス。

 

などがおなじみかと思います。 

もちろん、民放5局の見逃し配信サービス「TVer」も忘れてはいけないですね。

Youtubeの台頭からずっと動画がくると数年言われてきましたが、

ここにきてかなりWEB上での動画配信のプラットフォームが乱立してきたように思います。

 

ただ、(Youtubeを除いて)ここに上げた動画配信サービスは

「オンデマンド動画」です。

つまりユーザーが見たいときにみたい動画を選んで、最初から最後まで見るというものです。

 

そんな中、動画配信方法などかなりユニークで

どちらかというとTVに近い配信形態なのが26-1.jpgです。

26-2

 Googleトレンドで検索量を調べてみましたが、

4月にサービスが開始して以降は定額動画サービスさきがけのHulu

ほぼほぼ次ぐ検索数にまで来ております。

 

WEBメディア担当の方であれば何となくご存知かもしれませんが、

当サービスや番組の告知でTwitterプロモトレンドを頻繁にかつ、連続で出稿していたり、

サイバーエージェントの狂気染みた勢いを感じます。

※プロモトレンドは600万円で11社枠の広告メニューです。

 

上にも触れましたが、このプラットフォームの特徴は、

何と言ってもテレビの放送に近いということです。

 

社長の藤田さんが初年度約70億円の投資を決め、

インターネット初のマスメディアを目指す」という思いのもと、

24時間365日、オリジナル番組をはじめ、音楽やスポーツ、アニメなどのコンテンツが楽しめる

20チャンネル以上を無料で提供する「インターネットテレビ局」。

スマートフォンやPC、タブレットで、テレビを見るような感覚で利用可能です。

 

定額動画サービスでの「好きな時に、好きなコンテンツを見る」

ことが視聴スタイルとして定着してきている中で、

真逆のリアルタイムの放送にこだわっています。

人気番組をみると・・・

■番組視聴数ランキング (放送時間 120分以内)

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放送時間が120分以内の番組を対象にしたランキングでは、

毎週月曜日の23時から放送するレギュラー番組『妄想マンデー』(ちょっとエッチな番組)が1位。

若者向けの尖ったニュース番組で、テレビでは放送しづらいようなことまでつっこむ、

AbemaPrime』も人気を得ているということで、

オンライン上でもテレビのような受動視聴は許容されていますし、

何よりもテレビで放送できない、できなくなってきた内容がよく見られていることが見て取れます。

 

今はまだテレビほど定着しているとは言えませんし、

マスメディアとして広告出稿を検討するプラットフォームではないです、正直。

 

しかし、この地上波ではできない独自性を生かし、今後メディアとして定着してくる、

他のプレイヤーが新規参入して「インターネットテレビ局」が当たり前になってくれば、

TVというメディアに風穴を開けることになるかも知れません。 

 

ユーザー需要が分散している昨今なのでサービスが一気に成長し、

他のメディアを淘汰する状況は生まれづらくはなっているでしょうが・・・

 

視聴率というあいまいな数字で守られているテレビよりも

視聴数が明確なインターネットテレビの方が数値として見えてくるので、

テレビの視聴率の集計方法も見直しが必要、みたいなこともあるかもしれませんね。

 

最後にそんなことを本気で考えているであろう、社長の記事をご紹介して、

このメルマガを締めたいと思います。

■探すのが面倒なネット動画を受け身で見る「AbemaTV」の新提案

http://diamond.jp/articles/-/92322

 

となりのデジタル第25号 子供とデジタル

昨日のこと。

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なんとなく事の顛末が予想できてしまうタイトルでしたが、デジタルっぽい話題だったので覗いてみました。

1歳の娘の息が止まっているのを発見した母親がSiriに話しかけて救急車を呼び病院に運び込まれて事なきを

得たそうです。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00010007-newswitch-ind

 

個人的にはYahooのトップページにあがるほどのニュースなのか?と思うのですが、

デジタル技術の進化が幼い子供の人命救助に直結した好事例と理解することにします。

 

私はSiriを使うことはありませんが、15か月になる長男のおむつを換えるときにスマホの力に頼っています。

Youtubeで動画を見せてやると、おとなしくしてくれるのでとても助かるのですが、

一方でそんな小さな時からデジタルを多用していいのだろうかと思っています…

 

とはいえ、教育の場でもデジタルデバイスの導入に向けた準備が着々と進んでいるようで

ますます子供たちの間にデジタルが浸透していきそうです。

 

カリフォルニア州南部のCoachella Valley学区では2013年、学区内の生徒2万人にiPadを配布したところ

「高校の卒業率が65%2011年)から82%2015年)に上昇した」という報告もあるそうです。

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一方で、ヨーロッパを中心に日・米を含め34ヶ国の先進国が加盟する国際機関OECD

「小中学校へPCやタブレットを積極的に導入しても、児童生徒の学力向上を得ることはできないばかりか、

却って学力低下につながる恐れがある」という調査結果を発表しているそうです。

 

賛否両論ありますが、教育のデジタル化の流れは加速するのでしょう。

ただ、せめて教科書に落書きして先生に叱られるくらいの‘遊び’はあってもらいたいものですね。

 

そして1年ほど前の記事ですが、電通報でも同様のテーマが取り上げられていました。

http://dentsu-ho.com/articles/2378

 

教室にいる子供が全員タブレットを持っているなんて想像がつきませんが、

そう遠くない未来のことなのかもしれませんね。

 

となりのデジタル第24号 シンギュラリティ

週明けの月夜から

いきなり30年後の話で恐縮です。

 

2045年。 人工知能が全人類の知能を超える 究極のコンピューターができるそうです。

「シンギュラリティ」といわれてます。

ほとんどの仕事が、 AIやロボットで代替できる。 そんな未来。 私が生きてればじじいなので、

ありがたいですね。

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と思いつつも、

よくある話ですが、

人工知能が暴走して映画「ターミネーター」のような世界にならないよう、 知識(情報)×知恵(創造)にくわえて

感情(理性)をもたせる研究が進んでます。

裏切りか、協調か? 金か、信頼か?

「囚人のジレンマ」のような環境に置かれたとき、 人間と同じように、

相手の心を理解し、

行動できる力を人工知能にも持たせられるか?という研究です。

はて、

この怖そうな人は?クロちゃん?

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会ったこともないのに失礼しました。

実はとんでもない人です。

先ほどのヒントがこの人の研究にありました。

 

光吉 俊二さん。

彫刻家で計算機科学者という変わった経歴。

あのペッパーの感情を設計した人です。

 

有名な研究に感情地図があります。

4500語に及ぶ日本語での心的表現言語と英語での心的表現言語223語を割り振り、

感情と生理指標との関係を探り、

脳や身体にある物資と感情や身体反応の比較マトリックス化したもの。

 

これです。

24-3

気持ち悪いですが、

よーくみてみると、

人間がいかに複雑かつ精密にできているかが、

わかります。

 

これがあの

かわいいペッパーに

プログラムとして

組み込まれていることに驚きです…

 

詳しくはこちら

http://www.agi-web.co.jp/technology/trend.html

 

一方

電通もいろいろ

感情を数値的に解明する

ニューロサイエンス分野に投資してますね。

 

・ニューロサイエンス領域に強みを持つ米国のマーケットリサーチ会社の株式100%取得で合意

http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2015037-0416.pdf#page=1

・脳波の計測/分析技術の商業利用を推進

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1081096#page=2

 

人の感情を理解して、

情報を設計する。

やることは変わりませんが、

インサイト発掘においては、

大きな変化が目の前まで来ているようです。

 

ここまで技術が進んでいると、

テレビが一家一台になったように、

ロボットが一家一台になる

時代が意外と早く

来るかもしれないですね。

 

数十年後には、

電通内にも、

家庭用ロボット局1部とか

出来てたりして…

 

以上、人工知能の今について

簡単ではございますが、

ご紹介させて頂きました。

 

最後になりますが、

あの見逃した「となりのデジタル」の記事が無料で見れる!?

ブログ開設しました!

https://dejimanblog.wordpress.com/

超暇なときに見てみてください。

 

 

となりのデジタル第23号 基本のはなし

すでに記事をご覧の方も多いかと思いますが、

この夏BUDWEISERは商品名をAMERICAに変えて販売するそうです。

 

商品名が変わる。

しかもAmericaに・・・

斬新ですね。

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523日からすでに全米で販売されており、11月の米大統領選まで販売されるそうです。

その間には、7/4の独立記念日、サッカーのコパアメリカ、そしてリオ五輪が開催されるわけで、

愛国心の高まりを最大限に利用するキャンペーンと言えそうです。

 

缶や瓶のラベルには、「忠誠の誓い」のフレーズや国歌・愛国歌の歌詞などをデザインされ、

America is in Your Hands」(アメリカを手に)をキャッチフレーズにした広告も展開されるそうです。

 

思いきったコンテンツのつくり方ですね。

このやり方には、姑息だとか、一番のターゲットであるミレニアル世代が最も拒絶するやり方だとかネガティブ

な意見も出ており、賛否両論飛び交っておりますが、こういう発想はなかなか考えつくものではないので、

話題にはなっていますね。

この夏、どのようになるかウォッチしてみたいと思います。

 

参考まで、これに関する記事をいくつか貼っておきます。

http://adage.com/article/cmo-strategy/a-b-inbev-replace-budweiser-america-packs/303918/ 

http://forbesjapan.com/articles/detail/12198/2/1/1

http://www.cnn.co.jp/business/35082412.html

 

さて、本題です。

 

先日の局会でご紹介があったP&G WAY

私はすごく興味深く拝聴いたしました。

ベーシックかつシンプルで、優れたマーケティングのメソッドだと思いました。

 

ObjectivewhowhatHowを考えていくことは、私たちの業務において常に必要だと思います。

ですが、objectiveがあいまいで、whoも漠然としたデモグラのみというようなオリエンを受けて、

後から、大混乱をきたすような仕事を何度も経験してきました。

 

あのメソッドを社内で血肉化し、外部の代理店(しかもCRまで)にまで徹底して運用するのは、

クライアント、代理店双方のスキルと、トレーニングが必要と思いましたが、

デジタル全盛の世の中でも、マーケティングの基礎は変わらない、ということも改めて実感しました。

基本が大事だと思います。

 

今日は、特段新しいテクノロジーを使っているわけではないですが、

Objetiveを明確にし、確実に手を打ち、検証し、精度を上げているマーケティングの事例のご紹介です。 

 

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

驚異の67.5%! オートバックスセブンのDMヒット率が、ものすごい理由 (1/7)

 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/18/news013.html

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簡単に概要を紹介すると・・・

 

カー用品店を展開するオートバックスセブンは、

2800万人もの顧客データを保有しています。 

 

この膨大なデータをいかに活用しているかという話で、DMの送り方について説明されています。

DMのヒット率がものすごく高いのです。

 

年間相当な数のDMを送るわけですが、基本スタンスを一言で言うと、

そのお客様にとって「不要な情報は送らないということです。

 

例えば、あるお客様が、中古車を購入したタイミングで、オートバックスセブンでタイヤとカーナビを

購入すると、そのお客様は購入金額が高い上顧客ということになります。

上顧客にはDM送ってさらにアプローチしようとなるわけですが、

その人に、直近で購入したタイヤやカーナビを紹介するDMを送っても意味はないわけです。

タイヤはそんなに摩り減らないし、カーナビ2台いらないし。

 

お客さまが「欲しい」と思っているモノ・サービスをタイムリーに案内すれば、

来店にもつながり、そのお客様とよい関係でつながれますが、

「欲しくない」と思っているモノ・サービスを売ろうとして近づいても、

逆に逃げられれることになります。当たり前ですね。

 

では、これをどうやっているのか。 

顧客情報、クルマの情報、購買情報などのデータをもとに、クラスター分析を行い、顧客を6つに分類。

「とにかくクルマが好き」「クルマは日常生活に使う」など。

 

これとは別に、来店頻度と購買商品のデータをベースに顧客をセグメント分析します。

 

このクラスター分析をセグメント分析を組み合わせて、

DMの内容ごとに、DM発送対象者を都度絞って送付します。

 

ターゲットを絞って送ることで、効率が大きく改善され、

年間のDM経費も1億円削減されたそうです。

 

さらに、DMを送った後に「どういう人が購入されたのか」まで分析し、

どのような打ち手が効果的だったのかまで把握することで、

データの精度を向上させています。

 

こうしてまとめてしまうと、当たり前じゃないかという話になりますが、

具体的に書いてある記事を是非ご覧ください。

ここまで徹底的にできているケースってそんなにたくさんありますかね?

 

先進的なテクノロジーの話を学ぶことももちろん大切で、デイリーにやらなければならないことですが、

基本があった上でこそ、新しいやり方も生きてくると思います。

 

同様の視点で参考になる事例が、日経デジタルマーケティングにも記載されていました。

 

スポーツグッズ販売の「Fanatics.com」、

ファン心理をデータ分析で読み解きCVR20%改善

http://business.nikkeibp.co.jp/atcldmg/15/217980/053000007/

※定期購読者用のサイトなので、定期購読者以外は全文はご覧になれないと思います。

ご興味ある方は私にお問あわせいただければご紹介させていただきます。